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Q1&A1 密閉構造のものは、穴をあけないと、めっきはできないのですか?
めっきはできません。皆様は‘鉄は重いもの’と思われていますが、鉄の比重7.86に対し、亜鉛の比重は7.14と、鉄の方がわずかに重いだけです。そのため、密閉構造の鉄製品は、少しの空洞であっても海に鉄の船が浮かぶ以上の大きな浮力が加わり、金属亜鉛が溶けた状態の浴槽に沈めようとしても沈みません。 Q2&A2 鋼材の性質に変化を及ぼすことはないの? 普通の鋼種では問題はありません。ただし、80kg/mm2以上の‘高張力鋼’や‘ばね鋼のような調質型の鋼種’は酸洗時に発生する水素ガスに対して感受性が強いといわれています。しかし、種々の実験では酸洗による明確な性質変化は認められていないといわれています。 また、めっき温度は通常430〜470℃で行われますが、普通の鋼種では熱による性質の変化はありません。高張力鋼では、機械的性質、疲労強度に多少の変化はみられますが、規格値内にあり、鋼材の性質を変えるとはいえません。なお、高張力鋼や調質型の鋼材を亜鉛めっきする場合は念のためにご一報ください。 Q3&A3 歪みませんか?
歪みは発生することがあります。歪みは、450℃前後の亜鉛めっき浴、もしくは冷却水に漬ける時の急激な温度変化によって発生すると言われています。歪みの発生には、製品の構造、寸法および部材の形状、材厚、製作工程における曲げ加工や溶接の残留応力、さらにめっき条件等の数多くの要因が関与しています。 Q4&A4 めっきに色をつけられないのですか? 現段階では基本的には無理です。めっき工程で色を着ける方法は現在研究段階のものであり、実用段階ではありません。しかし、めっき後に化成処理をすることにより、色を着けるけることは可能です。この方法は、密着性の問題、化成皮膜の耐食性など、さまざまな問題点が有り、現在のところ色調は限られております。当社でも新技術として、めっき後の化成処理による着色を行っておりますので、タナカ−CZのページをご覧になって下さい。 Q5&A5 溶融亜鉛めっきされたものは、どのぐらいもつのですか?
溶融亜鉛めっきの耐用年数は、使用される環境に大きく左右されますが、数々の暴露試験データから一般的に亜鉛の付着量に比例すると考えられています。腐食環境が悪いとされる海岸地区、都市部、重工業地帯でも550g/m2の亜鉛付着量があれば、30年以上もつというデータがあります。(詳細は研究実績のページへ)実際、H鋼などの形鋼類ではそれ以上の付着量が望めますから、耐用年数もそれ以上といえるでしょう。しかし、海塩粒子濃度の高い場所や融雪材がまかれる場所などでは、腐食環境は非常に悪く数年で錆がでてしまうといったケースが有ります。 Q6&A6 亜鉛めっきの金属光沢がなくなるのはなぜ? 溶融亜鉛めっき皮膜は、鋼素地の上に鉄-亜鉛の合金層、その上に純亜鉛層といった形態で形成されています。亜鉛は鉄よりも酸化しやすく、自らが酸化することで鉄を錆から守ります(犠牲防食)。ですから亜鉛めっき皮膜の最上部にある純亜鉛も、めっき直後から空気と触れ合って酸化し、非常に緻密な膜が作られ、下地の亜鉛を保護します。めっき直後は、厚みが薄く光を通すため、その下地亜鉛の金属光沢を見ることができます。しかし時間の経過とともに、この膜が厚くなり光を通さなくなるため、金属光沢も見られなくなります。 Q7&A7 亜鉛めっきはどんな素材にもできるの? 基本的に鉄であればどんな鋼材にでも出来ます。しかし、鋳物などの場合は、表面に焼付いた砂があって通常の酸洗では除去できず、虫食い状の不めっきとなります。そのため、あらかじめ砂を取り除いておく必要があります。通常の鋼材以外のもので、めっきされる場合は、入荷される前にご連絡ください。 |