より過酷な環境に強い、
きわめてすぐれた耐食性と耐摩耗性を実現

大きな腐食原因である海塩粒子や、凍結防止剤等の塩害を受ける製品に適した、当社 独自の亜鉛-アルミニウム-マグネシウム合金めっきです。

皮膜構造

タナカ-AZのめっき皮膜は表層と合金層に大別されます。
溶融亜鉛めっきの合金層は鉄-亜鉛の合金ですが、タナカ-AZは、アルミニウムが多く含まれた鉄-アルミニウム合金層になっております。

用途

タナカ-AZは次のような鉄鋼製品に適用でき、高い耐食性を発揮します。

• 土木関係：グレーチング、検査路、高欄、連結金具、フェンス
• 建築関係：鉄骨構造物、建屋材、設備架台
• 電力・通信関係：鉄塔、腕金、ケーブルラック
• 環境・衛生関係：下水処理場建屋材

特長

• 耐食性が極めて優れています。塩水噴霧10,000時間以上でも赤錆の発生はありません。
• めっき皮膜は硬く、耐摩耗性に優れています。また、密着性にも優れています。

塩水噴霧試験における耐食性

溶融亜鉛めっきでは約1,000時間で赤錆が発生しましたが、タナカ-AZは10,000時間経過時でも赤錆の発生はなく、優れた耐食性を有しています。

【塩水噴霧試験結果】

溶融亜鉛めっき（550g/m2）
塩水噴霧時間	0 hr	500 hr	1000 hr	2000 hr	3000 hr
塩水噴霧試験に おける腐食減量（g/m2）	-	219.8	278.2	-	-
表面写真

タナカ-AZ（450g/m2）
塩水噴霧時間	0 hr	500 hr	1000 hr	2000 hr	5000 hr	10000 hr
塩水噴霧試験に おける腐食減量 （g/m2）	-	43	47.1	56.1	59.7	74.8
表面写真

大気暴露における耐食性

海岸地域のように腐食環境の厳しい地域では、タナカ-AZの腐食減量は溶融亜鉛めっきの約1/2～1/3とその差が顕著にあらわれています。

【暴露試験結果】

ダウンロード

• タナカ-AZ技術資料(2.4MB)