田中亜鉛鍍金株式会社

平成24年 年頭の式典(2012/01/05)

平成24年1月5日 年頭の式典が行われました。

 本社・尼崎工場・営業・管理部門などが本社の食堂に一堂に会し、社長から直接お話しをいただき、堺工場では、生産担当取締役が社長の「年頭のごあいさつ」を代読いたしました。

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その主な内容は、 

 自然災害の脅威など昨年を振り返り、今後の世界経済から当社を取巻く業界・経営環境に触れた後、特に本年は、昨年実施したMBOによる当社非上場化の本来の目的を説明し、中長期的視点での展望を述べるとともに、社員一同に協力を要請しました。

以下、一部抜粋

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 昨年、私はこの場で「我々経営陣も経営環境の激しい変化に応じて迅速な決断を迫られることがある」と、申し上げました。その通り、決断をいたしました。昨年2月に当社株式を非上場化する旨の発表を行い、公開買付を経て7月6日に上場廃止にすることができました。その際には、社員株主のみなさま・従業員持株会会員のみなさまには、ご協力をいただき大変感謝しております。今現在は、昨年末に公表いたしましたとおり、資本金を減少して法律上の大会社からも撤収し、さらなるコスト削減のための手続きをしております。

 しかし、この決断は、上場維持コストの削減のみが目的ではありません。業界全体を取り巻く状況が厳しさを増しつつあるなかで、中長期的かつ持続的に当社の企業価値を向上させるための方策について検討を重ねてまいりました結果、製造技術の底上げ、経費削減、新製品の拡販および海外への進出等、今まで以上の事業構造の抜本的な改革、および取り組みの強化を行うことが最大の目的であります。

 このような取り組みを実行するには相応の期間が必要となり、その効果は直ちに現れませんので、一時的にせよ新たな投資に伴う資金の流出、海外進出に伴う事業リスク等が見込まれ、企業規模を縮小したり企業価値が毀損されたりする可能性があります。しかし、これは短期の利益と配当を重視する一般株主に受け入れられるものではありません。そこで、簡素化された株主構成の下、短期的な業績に左右されることなく、機動的かつ柔軟な経営判断が遂行できる体制を構築することといたしました。

 非上場化、大会社からの撤収と言いますとマイナスのイメージがありますが、決してそうではありません。上場大会社であることの無駄をなくし、上場大会社であった時のノウハウを生かし、中長期的視点に立って経営資源の選択と集中を行い、当社の発展につなげるのです。この実施に当たっては、みなさんのご協力が必要不可欠です。日々の仕事の中で研鑽を積み、成長しながら一人一人の責任を果たしていきましょう。

 本年は、【日々進化し発展し続ける会社】の4年目です。厳しい経済環境ではありますが、将来を見据えて、力を蓄える時期でもあります。

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最後に、社員と家族の幸せをお祈りされ、締めくくられました。