田中亜鉛鍍金株式会社

研究実績

下記の研究論文を当社で所有しておりますので、
必要な方はお問い合せください。

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溶融亜鉛めっき鋼構造物の着色処理

高野嘉彦,高田幸士,坂井一樹,年澄かほり(*),山下正通(*),梅村純三(**);防錆管理,3,79(2001)
本稿は、自然環境や景観に融和する色調とすぐれた耐食性を有する過マンガン酸法で形成された
着色皮膜の組成と構造及び耐食性について報告する。

*同志社大学工学部 **京都大学化学研究所

鋼構造物の環境調和めっきに関する研究開発

石崎茂(*),三木芳昶(*),足利知彦(*),坂井一樹,高野嘉彦,高田幸士;鉄塔,105,23(2000)
溶融亜鉛めっきされた鋼構造物は、建設当初に金属光沢があり、景観対策が求められていた。
著者らは、過マンガン酸法による環境調和めっき方法を開発し、その性能評価を行った結果、耐食性にも優れ、白さびも殆ど発生しないことが明らかになった。
この方法は送電鉄塔などの景観対策として実用に供されている。

*(株)酒井鉄工所

北陸自動車道および近畿自動車道における溶融亜鉛めっき橋梁の追跡調査

和泉聡(*),藤原繁朗(*),原田廣美(**),大杉隆洋(**),高野嘉彦(***),太田恭大(***);橋梁と基礎,6,13(2000)
日本道路公団北陸支社金沢技術事務所および関西支社大阪技術事務所と(社)日本溶融亜鉛鍍金協会は北陸自動車道と近畿自動車道の溶融亜鉛めっき橋梁を10ヵ年間追跡調査し、その結果をとりまとめた。
近畿自動車道の亜鉛めっき橋梁は、腐食減量も2~3g/m2・yrと小さく腐食の度合いは軽微であった。
しかしながら、海塩粒子の多い北陸自動車道では、30~60g/m2・yrと著しく多いことが明らかになった。
そのため、腐食環境の著しい海岸では亜鉛めっきに塗装を施すなどの重防食システムが有効な手段と考えられた。

*日本道路公団北陸支社 金沢技術事務所
**日本道路公団関西支社 大阪技術事務所
***(社)日本溶融亜鉛鍍金協会 技術委員会 耐食性分科会

溶融亜鉛めっきと異種金属との接触

高野嘉彦(*);防錆管理,44,57(2000)
ステンレスやアルミニウムなどの異種金属が亜鉛めっき皮膜と接触した場合、
どのような影響があるか調査するため、奈良と横浜に異種金属を接触させた試験片を10ヵ年間大気暴露した。
その結果、亜鉛めっき鋼板が、裸鋼板、ステンレス鋼板、真鍮などと接触した場合、
大気中にNOxやSO2などの汚染物質が多い地域では接合周辺部の亜鉛の腐食が促進されることが明らかになった。
また、田園地域においてもわずかながら異種金属の影響を受けていた。

*(社)日本溶融亜鉛鍍金協会 技術委員会 耐食性分科会主査

溶融亜鉛めっき鋼材の耐食性

高野嘉彦,安部信浩(*),畑野剛志;鉛と亜鉛,No.213,27(2000)
(社)日本溶融亜鉛鍍金協会が全国各地で実施している溶融亜鉛めっきと溶融亜鉛-アルミニウム合金めっきの大気暴露試験の結果をまとめた。
昭和39年から10年間に行った頃に比べ、大気中の汚染物質も減少している関係で、
亜鉛めっきの腐食減量も減少しているが、海塩粒子や融雪剤の影響を受ける地域で、
亜鉛めっきの腐食は激しく、この地域では、亜鉛-アルミニウム合金めっきの耐食性が
優れていることが明確になった。

*(社)日本溶融亜鉛鍍金協会 技術委員会幹事長

ESTIMATION OF CORROSION RESISTANCE OF Zn-0~30%Al
HOT-DIP COATING ON STEEL
(溶融亜鉛-0~30%アルミニウム合金めっきの耐食性評価)

高野嘉彦,高田幸士,畑野剛志,仲田哲也,井関巽;材料(英文誌),4,64(1998)
Al濃度が0~30%のZn-Al合金めっき浴中で試験片を一浴法でめっきした各々のめっき層の
分析と耐食性をクーロスタット法および分極曲線、インピーダンス測定により評価した。
その結果、Alは鋼素地側にいくほど多いこと、Zn-15%Al合金めっきが最も分極抵抗値が高く耐食性にすぐれていることが明らかになった。

溶融亜鉛めっき皮膜の純亜鉛層の剥離

高田幸士,井関巽,高野嘉彦,仲田哲也,森田泰弘;第2回アジア太平洋溶融亜鉛めっき国際会議,神戸,292(1994)
溶融亜鉛めっき皮膜は加熱されるとしばしば純亜鉛層がη層とζ層の間で剥離することがある。
この剥離は、めっき浴中のAlやPbとは関係無く、むしろ加熱温度、加熱時間の影響が大きく、
温度が高い程、低温でも時間が長くなると剥離しやすいことが分かった。

鋼構造物の溶融亜鉛-5%アルミニウム合金めっきの耐食性評価

高野嘉彦,井関巽,仲田哲也,高田幸士,山下正通(*);材料,42,941(1993)
著者らが開発した新規なフラックスを使用して、溶融亜鉛-アルミニウム合金めっきを
大気中で直接に一浴法で行い、合金めっき皮膜の耐食性を塩水噴霧試験、
大気暴露試験およびクーロスタット法によって評価した。

*同志社大学工学部

海洋地域における溶融亜鉛めっき鋼の耐食性

高野嘉彦,井関巽、仲田哲也,高田幸士;材料,42,934(1993)
和歌山県那智勝浦町の湾内に筏を浮かべて、海中、スプラッシュゾーン、
海上で溶融亜鉛めっきの光沢のあるもの、やけめっき、不めっき、
溶接を付与した試験片の暴露試験を行い、腐食状況の観察と腐食減量を測定した。

高ケイ素含有鋼の溶融亜鉛めっきにおける異常付着とその防止方法

高野嘉彦,仲田哲也,浅井利彦(*);金属表面技術,35,470(1984)
ケイ素含有量の高い鋼材への溶融亜鉛めっきにみられるめっき付着量の過多および不均一な皮膜(異常付着)と脱スケール条件との関係やこの異常付着の防止条件について検討した。

*京都府立中小企業総合センター

溶融亜鉛めっき鋼材の塗装仕様の確立に関する研究

大日本塗料(株),(株)酒井鉄工所,田中亜鉛鍍金(株);鉄塔,52,24(1981)
溶融亜鉛めっき表面の二次表面処理と各種塗料の付着性との関係,
溶融亜鉛めっきの施工条件とエポキシ樹脂系塗料との付着性そして、
溶融亜鉛めっきに最適なエポキシ樹脂系塗料とポリウレタン樹脂系塗料の組み合わせについて実験、研究を行い、実用に適した塗料を開発することができた。

16年経過新幹線架線支持設備の溶融亜鉛めっき皮膜調査報告

田中亜鉛鍍金(株);鉛と亜鉛,No.104,21(1981)
新幹線浜松駅構内に設置され、15年10ヶ月経過した架線支持設備の
腐食調査を行い、局部腐食状況や腐食速度などについての種々の知見を得た。

溶融亜鉛めっきの長期大気暴露試験(上・下)

高野嘉彦,井関巽;電気表面技術,No.284,20(1977),No.285,32(1977)
鉄鋼構造物の防錆に従来から採用されている溶融亜鉛めっきの耐食性および環境と腐食との相関性について、
当社が過去10年間にわたり行った大気暴露の試験結果をもとに解説する。